お知らせ
民報6 <疑似体験>あなたは喪主です   その6
2010 年 6 月 25 日
いよいよ故人様、ご自宅にお帰りです。
お部屋の方角ですが、どちらが北向きでしょうか?そう尋ねられたあなた、はたと気がつく・・・押入れ側が北だなぁ、そういえば北枕で寝かすって聞いたことがあるな
無理やり北向きにお寝かせするもんだから、丁度故人の枕元にあの形のひしゃげた押入れの扉が・・・まさしく悲劇の前兆とでも言いましょうか!ご遺体の安置が済み、枕飾りも整いまして、葬儀屋の仕上げの一言
お座布団を一枚拝借できますか?
あ・・座布団全部押し入れの中だぁ。しゃぁない、せっかく苦労してしまったけど、出すか   そ、それはやめたほうが・・という周りの静止も聞かず、何も考えずに押入れをがらっ!!!まるで風船がはじけるかのごとく、押入れの中のガラクタやら座布団やらが雪崩のように、たった今やっと自宅に帰ってきてほっとしている故人のお顔めがけてガラガラガラガラ~~!  あっという間に故人のお顔はガラクタの山に埋もれてしまいました。(これは実話です)
あっちゃ~
なんとか片付き息着く暇なく、死合せ葬儀社の営業攻撃が始まります。
決めあぐねて言葉を濁すあなたに、容赦ない優しい言葉・・当社は真心込めてお世話いたしますよ・・他社に比べれば絶対お安いですよウチは・・こちらの故人様でしたらこれくらいが妥当かと・・そして仕上げのストレートど真ん中!早く決めてあげなければ故人様が浮かばれませんよ
(浮かばれないんじゃ可愛そうだよなぁ)
じゃぁ、お任せします
ついに言ってしまいました禁断の一言!!
「お任せします」これを口にしたがために、どれだけの喪主が大変な思いをしたことか
ここでちょっと解説です
葬儀社の言った営業セリフその1
◆真心込めてお世話いたしますよ・・・
そんなことは当然のことでしょうが
その2 ◆他社と比べて絶対に安いですよ
どこをどう比べて絶対に安いのか?基本的な説明がまるでなってない!そもそも絶対なんて言葉、気安く使いなさんなよまったく
その3 ◆これくらいが妥当かと それを決めるのは葬儀屋じゃない!初めから決め付けるような物言いは、狸葬儀屋のよく使う常套手段です  その4 ◆早く決めなければ浮かばれません これを言われると大抵の喪主がぐラッと来ることを判ってて吐き出す反則セリフ!!ここまで言うと、まさに確信犯ですわ
次回はいよいよ葬儀価格のからくりについて、いまいち心配な「あなた」にご説明いたします
戻る